Leap Frog!

アジアのWebサービスってめっちゃおもろい。

キャッシュレス大国『中国』ではあらゆるものが無人化進行中

スマートフォンの急速な普及と、ネットワークインフラの安定性によって、中国では急速にシェアリングエコノミーが浸透し始めている。あらゆるものがネットワークにつながり、その『モノ』と『人』とがQRを通じて繋がる。そんな世界が中国では完璧に出来上がっている。

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シェアリングサイクルに搭載されているQRコード

代表的なのがここ数年で爆発的に成長しているシェアサイクル。街中に自転車が配置されていて、ユーザーはスマホで近くの使える自電車を探す(探すまでも無く、歩いていればスグに見つかるが。。)、そしてあらかじめ個人情報や決済情報を登録したアプリを起動して、そのアプリ内QRリーダーで乗りたい自電車に貼られているコードを接写するだけ。そうすると鍵があいて、自由に自転車に乗って好きな場所で乗り捨てることが出来る。30分1元で乗れることもあって爆発的にユーザー数を集めている。

 

そして、この無人化QR起動!は続々と色々なモノにその範囲を広げてきている。例えばカラオケBOX。カラオケBOXって日本のカラ館とかビッグエコーを想像したあなた。そうじゃないんです!!まさに無人の電話ボックスならぬカラオケボックスなんです。

 

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上海のショッピングモールにあるカラオケボックス

どーん。この唐突感。上海のショッピングモールにある文字通りカラオケボックスでございます。なんでこんなところに?と日本人であれば思うわけですが、中国人に聞くと、ショッピングモールの飲食店がめっちゃ繁盛していて30分〜1時間とか待たされるわけです。(日本でもよくありますね)そんな順番待ち時に勝手に使うわけです。見ての通り無人です。そして急速にキャッシュレス化が進行している中国ですからお金を入れるわけではありません。はい、これもQRで起動します。

 

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QRを使ってカラオケを起動!

QRを使ってWeChat PayやAlipayで決済をするわけです。一定時間歌ってると、飲食店の順番待ちがくるので、そしたら終了して晩ごはんを楽しむ。という流れになってるわけです。ちなみにこのカラオケもネットワークにつながっているので、自分の歌声をWeChat経由でダウンロードすることも出来るようです。

ちなみに、このモールではカラオケボックスの周りにマッサージチェアを設置されています。このマッサージ機も当然QRで起動するわけです。

 

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上海のショッピングモールにあるマッサージチェア

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マッサージ機にもQRが貼られている!

こんな感じで、今中国では急速に色々なものが無人化して、QRがペタペタと身の回りのものに貼られていっているわけです。日本が生み出したQR技術がこうして中国で絶賛爆発中なわけです。この仕組を応用して今後はもっと面白くて、あっとするようなサービスがうみだされていくのではないでしょうか?

ちなみに順番待ちしてて自分の番が来たのにのんきにカラオケしてて大丈夫なの?と普通思うわけですが、全然大丈夫です。自分のWeChatに通知が飛んできますから。